日の出食堂的、情報発信と五泉ご当地グルメ『さといも麺』のお話
1月25日午後7時前のこと。
配達から戻ると、当店から道路を挟んで斜め前、角地に立つ家の窓のあたりから火が噴き出していました。
その家は角地で、玄関からすぐに交差点の信号があります。
交差点で右折し、火を噴いた家を見ながら、車を駐車場に投げ入れ、店に戻ることもなく、その家の前に向かいました。
しかし、火の勢いが強く、もはや家の近くまでは近付くことはできませんでした。
その家は平屋建て、年老いたおばあさんが一人で住んでいました。
前の年に連れ合いを亡くされ、ここ数年は足の調子が悪く、杖や台車なしでは歩くことも大変なことでした。
見る見るうちに目の前の家を、火が包み込んでいきます。
なすすべもなく見ているだけの自分。
トタン屋根の一部が落ちます。
そこから勢いのある火が見えます。
家の中には、おばあさんがいるだろうと思いながらも助けることも出来ず、自分の無力を感じます。
助けられず、悔しいです。
消防車、警察、消防団、道路封鎖、通行止め。
鎮火まで、2時間ほど。
なすすべもなく、見ているだけでした。
五泉市駅前1丁目にて民家全焼。
おばあさんは、まだ見つかっていません。
火曜日の雪、足の悪いおばあさんのため、雪かきをしてあげました。
水曜日、朝起きると、また雪が積もっていました。
すぐに雪かきが出来ず、今日店を閉めた後にでも軒先の雪かきをやってあげようと思っていた矢先の火事でした。
一夜明けて、その家は残った柱と屋根、昨日までのかたちはありません。
現在、現場検証なのか、消防、警察、電気設備の方たちが集まっています。
今はただただ、悲しいです。
初めまして。30代の女性です。私は以前五泉市に住んでおり、五泉南小学校に通っていました。子供の頃、この家に住んでおられたお婆さんの事をよく知っていました。毎朝家の前に立ち、通り過ぎる子供達に『おはよう』と笑顔で挨拶の声を掛けていて、その当時市民新聞などにも載っていましたよね。すごく印象的なお婆さんで、まさかこの様な形でお亡くなりになられ、驚きとショックを受けました。
昨日まで、そこにあった家と住んでいた人がいなくなる。
なんとも悲しい出来事です。
「おはよう」と子供たちに長い間声をかけ続けていました。
心の優しいお婆さんで、町内や市内でも率先してボランティアの活動をされておりました。
本当にこんな形で亡くなられるなんて、今も信じられません。